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サブスクやクラウド利用で前払費用増?アプリやイラストの会計処理は

2022年1月6日 カテゴリー:経理事務代行
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近年企業でも、サブスクやクラウド型サービスの利用、アプリやイラストの課金・購入費用などが増えています。

そこで今回は、それらの会計処理や前払費用について解説していきます。サブスクやクラウド型サービスなどの利用が増えているという方、利用検討中の方はぜひ最後までお読みください。

サブスクとは

サブスクとはサブスクリプションの略で、簡単に言ってしまえば定額課金制契約のこと。月額であったり、年額であったりしますが、定額の支払いで済むのが大きなメリットです。

企業で言えば、クラウド型の会計システムや経費精算システム、労務管理システムなどのSaaS(Software as a Service)を利用する場合、サブスクであることが多くあります。他にも、アプリやイラスト素材をサブスクで提供している場合もあります。

また、個人でのサブスク利用となると、以下のようなものがあります。

  • 音楽や動画、漫画などが聞き放題、見放題、読み放題
  • 洋服やバッグ、家具、おもちゃなどのレンタル
  • 決まった店舗でのコーヒーが毎日1杯無料

他にも様々な内容のサブスクがありますが、基本的にサブスクは手元に物が残らない、という特徴があります。

会計処理1.サブスクの会計処理

続いて、サブスクの支払い周期ごとの会計処理を解説していきましょう。

月額制サブスク

サブスクで最も一般的な支払い周期は、月額制です。月額制サブスクの会計処理は、毎月の支払いのたびに「支払手数料」や「通信費」「広告費」などの、支払い内容に沿った科目で費用計上すればOKです。何も難しい処理が必要ないのは、メリットとなりますね。

年額制サブスク

年額制のサブスクの場合は短期前払費用として、年額を一括で費用とすることが可能です。

ただし以下の要件を満たしているか、必ず確認してください。

  • 支払った日から1年以内に提供を受ける役務に係るもの
  • 支払った額に相当する金額を継続してその支払った日の属する事業年度の損金の額に算入している

(法基通2-2-14)

簡単にかみ砕くと、「契約により定期的に支払いをしている、もしくはする予定で、支払日から1年以内にサービスの受取が完了、支払日の事業年度で費用計上をしている」ことが条件です。何か特別な事情がない限りは、年額制のサブスクも支払いのタイミングで全額費用計上が可能ということです。

数年単位のサブスク

数年分を先払いするようなサブスクでは、契約期間の月数で除算・乗算をします。

例えば決算月が3月の会社で、6月に3年分として36,000円を支払った場合。支払った事業年度は、6月~3月の10か月分の費用計上を行います。そのため、36,000円÷36か月×10か月=10,000円が費用として計上可能。

そして残りの26,000円のうち、来期分となる12,000円は前払費用、残りの14,000円は長期前払費用となります。仕訳は以下のように行います。

・支払った時(6月1日):まずは一括で費用計上

費用 36,000円/現金等 36,000円

・決算処理(3月31日):前払費用と長期前払費用に該当する部分を資産へ振り替える

前払費用   12,000円/費用 26,000円
長期前払費用 14,000円

そして翌期には前払費用と長期前払費用を振り替えます。

・翌期期首(4月1日):当期費用となるぶんのみ、資産を取り崩して費用計上

費用     12,000円/前払費用 12,000円

・翌期期末(3月31日):前期の長期前払費用のうち、翌期にあたるものを前払費用へ

前払費用 12,000円/長期前払費用 12,000円

少し面倒ではありますが、この流れが正規の流れです。

科目の振り替え時期は企業によって差はあるものの、同じ年度に行っていれば問題ありません。

会計処理2.アプリやイラストなどの課金・購入費用

続いて、アプリやイラストなどへの課金・購入費用について解説していきます。

アプリやイラストの課金・購入

アプリの課金や購入に関しては、支払った時に役務提供を受けるのであれば、そのまま費用として構いません。アプリの課金がサブスク方式であれば、サブスクでの会計処理を今一度ご確認ください。

アプリやイラストの作成費用

先ほどまでの会計処理は、アプリやイラストを購入するだけの場合の話です。すぐにそれらを利用するのであれば、基本は支払った事業年度に費用計上してしまって、何ら問題ありません。

しかしアプリやイラスト、文章などを自作もしくは外注して、それらを提供する場合には、会計処理が大きく異なります。「売上に関わる資産」という扱いになりますので、費用計上ではなく資産計上します。

資産計上後は、提供を開始して売上がたち始めるタイミングで減価償却を行い、数年単位で費用計上していきます。

まとめ

  • 月額制サブスクは支払ったタイミングで費用計上
  • 年額制サブスクもほとんどの場合、支払ったタイミングで費用計上
  • 数年分を支払うサブスクは、一部分を前払費用や長期前払費用で資産計上
  • アプリやイラスト、文章を作成し、提供する側の場合には、これらを資産計上

ここまでサブスクやアプリ、イラストの課金・購入費用などの会計処理について解説しました。基本的に難しい会計処理は必要ありませんが、支払い期間やその後の用途によって違ってくるので、少々わかりづらいですね。そこで会計処理でわからないことがあった時は、顧問の税理士事務所がいると便利でしょう。

また私ども税理士事務所GrowUpでは、会計処理の相談だけでなく、経理代行業務も請け負っております。もしも今の経理業務を負担に感じているようであれば、まずはご連絡いただければと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。少しでも経理業務の足しになりましたら幸いです。

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